読書力と老化

年を、とってくると、

何でも衰えてくるが、

まさか、

読書力まで、衰えてくるとは、

驚きだ。

新しい本が、

ほとんど、

面白くない。

なぜ、だろう?

何を読んでも、たいして、感動しない。

図書館の、新刊コーナーで、

挑戦してみるけれど、

感動しない。

前も、同じ様な、文章を、

どこかで、読んだ様な気がする。

手の切れる様な、短編や、

どうか、終わらないでと願う、

長編に出会わない。

なぜだろう?

つくづく不思議だ。

人の営みなんて、決まっていて、

生まれること

結婚すること

スキャンダル

死ぬ事。

これしか無いというけれど、

それを、面白く書くことが、

小説だ。

しかし、何を読んでも、つまらない。

困った。困った。

読書は、死ぬまで継続できる楽しみ

だと思っていた。

新しい本がつまらないので、

古い本ばっかり読んでいる。

新しい本を、理解する能力が、

衰えて来ているのだろうか?

これが、年をとったということだろうか?

最近面白かったのは、

小川糸さんの、

ライオンのおやつ。

他にも、沢山読んでいるのに、

心に残らない。

今、読み返しているのは、

北杜夫さんの、楡家の人々

瀬戸内寂聴さんの、美は乱調にあり。

どちらも、すごく古い。

そして、どちらも、とても、面白い。

何十回も読んでいる。


年をとると、

新刊を読む力まで、失せるとは。

私だけ?それとも、みんなそうなのか?