読書力と老化

年を、とってくると、

何でも衰えてくるが、

まさか、

読書力まで、衰えてくるとは、

驚きだ。

新しい本が、

ほとんど、

面白くない。

なぜ、だろう?

何を読んでも、たいして、感動しない。

図書館の、新刊コーナーで、

挑戦してみるけれど、

感動しない。

前も、同じ様な、文章を、

どこかで、読んだ様な気がする。

手の切れる様な、短編や、

どうか、終わらないでと願う、

長編に出会わない。

なぜだろう?

つくづく不思議だ。

人の営みなんて、決まっていて、

生まれること

結婚すること

スキャンダル

死ぬ事。

これしか無いというけれど、

それを、面白く書くことが、

小説だ。

しかし、何を読んでも、つまらない。

困った。困った。

読書は、死ぬまで継続できる楽しみ

だと思っていた。

新しい本がつまらないので、

古い本ばっかり読んでいる。

新しい本を、理解する能力が、

衰えて来ているのだろうか?

これが、年をとったということだろうか?

最近面白かったのは、

小川糸さんの、

ライオンのおやつ。

他にも、沢山読んでいるのに、

心に残らない。

今、読み返しているのは、

北杜夫さんの、楡家の人々

瀬戸内寂聴さんの、美は乱調にあり。

どちらも、すごく古い。

そして、どちらも、とても、面白い。

何十回も読んでいる。


年をとると、

新刊を読む力まで、失せるとは。

私だけ?それとも、みんなそうなのか?

猿に火🔥 人類にネット🔥

やっぱり、コロナが増えた!


誰もが、思っていた通り。


もう、ずーっと友達とランチしていない!

1年以上も。

なのに、なのに、増えている!


今は、互いにワクチン打ったら、ランチしよう

が合言葉みたいになっている。


私は、根本的に

政治がよくわからない。

夫に説明されても、

比例区もよくわからない。


でも主婦だから、

肌感覚で物事を、みてしまう。

田舎の金融機関の窓口にいるから、

お年寄りの感覚も分かる。

お年寄りは、

みんなあきらめムード。

なるようにしかならないと、思っている。


そして、とっても不安を抱えている。


世の中って、よくなっているのかなあ。

トランプさんの、出現以来、

流れが、変わったような気がする。

その前までは、

建前でも、モラルや、正義感を大事にしたけど、

トランプさんのような人でも、

大統領になれる。

自分さえ良ければ、

他人なんて、どうだっていいって、

おおやけに口にして、良いんだって、

言って良い世の中に、

変わってしまった。


武士は、食わねど、高楊枝。

何て、もう死語。

自分さえ食えれば、隣りの人が飢えても仕方が無い。

野望なんて抱かず、

自分の周りだけ、快適に、

過ごせれば、あとはどうでも良い。

でも、他人が得をするのは、

絶対許せない。


今って、そういう空気感。


度重なる、天災のせいか?

いや、いや私は違うと思う。


ネットとトランプさんのせいだと思う。


でも私も、ネットを使う。

ネットのない世界なんて、もう考えられない。


まるで、猿が火🔥をもてあそんで、いるのと同じか?

気がついたら、大火事か?


私たちは、これから

何をつかむのだろう?


コロナは、何を与えてくれるのだろう?

私の絵本? 蝶花喜遊図

私の愛読書


蝶花喜遊図


田辺聖子さんの本である。


主人公のモリが、

まるで人生の夏休みのような

3年間を過ごすお話。


でも、夏休みには、

終わりが来る。


田辺聖子さんの本で、

私は古典を勉強した。

古事記 源氏物語

百人一首

川柳 俳句


どれも、とても読みやすく、

真実が隠されていて、

うっかりすると、

読み過ごしてしまう。


この人がいなかったら、

読書の楽しみ何て

わからなかった。


短編集も、とても良い作品が多い。

現代ものも、面白い。


おすすめは、不機嫌な恋人

平安時代の恋愛。

人の心の奥深さに、驚く。


はやぶさ王子の反乱、

もおすすめ。


同じ人間なのに、

この教養の深さ。

鋭くて、暖かい眼差し。

いったい、どんなふうに、

時間を使ったんだろう?


読んでも、読んでも、

飽きない。